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5.262024
梅雨時期の養生 食養編
こんにちは、火の鳥スタッフブログです。
梅雨の季節は、湿気が多く、体内の水分バランスが崩れやすくなるため、さまざまな体調不良を引き起こすことがあります。漢方医学においては、体に害をなす湿気のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼び、さまざまな不調をおこす要因とされています。そこで、梅雨の季節を健やかに過ごすために、湿邪対策の食習慣について詳しくご紹介します。
湿邪とは?
湿邪は、体内の水分バランスを崩し、消化機能を低下させるなどの影響を与えます。湿邪が体内に溜まると、むくみ、だるさ、消化不良、下痢などの症状が現れることがあります。特に消化器系が弱い人や、ストレスが多い人は、湿邪の影響を受けやすくなります。
湿邪対策の基本的な食習慣
- 利水食材を積極的に取り入れる 湿気を取り除くためには、体内の余分な水分を排出する利水作用のある食材を摂取することが効果的です。以下の食材を積極的に取り入れましょう。
- 冬瓜(とうがん): 冬瓜は体内の余分な水分を排出する作用があり、むくみや水太りの解消に役立ちます。スープや煮物にして摂取するのがおすすめです。
- ハトムギ: ハトムギは利尿作用が強く、むくみの改善に効果的です。お茶にして飲んだり、炊き込みご飯に加えたりするのが良いでしょう。
- きゅうり: きゅうりも利尿作用があり、体を冷ますはたらきがあります。サラダや漬物、ジュースにして取り入れましょう。前述のように体を冷やす作用があるので食べ過ぎには注意が必要です。
- 消化を助ける食材を摂る 梅雨の時期は湿邪の影響で消化機能が低下しやすいため、消化を助ける食材を摂取することが重要です。
- 生姜(しょうが): 生姜は消化を促進し、体を温める効果があります。紅茶やスープに加えて摂取すると良いでしょう。
- 大根: 大根には消化酵素が含まれており、消化を助ける作用があります。おろし大根や煮物にして摂取するのがおすすめです。
- 山薬(やまいも): 山薬は消化を助け、胃腸の機能を高める効果があります。とろろや炒め物にして取り入れましょう。
- 避けるべき食材 湿気が多い季節には、湿邪を助長する食材を避けることも重要です。以下の食材はできるだけ控えるようにしましょう。
- 油っぽい食べ物: 油っぽい食べ物は消化に負担をかけ、湿邪を助長します。揚げ物や脂肪分の多い食材は控えめにしましょう。
- 甘い食べ物: 甘いものは湿気を体に溜めやすくするため、過剰に摂取しないように注意が必要です。スイーツや甘い飲み物は控えるのが良いでしょう。
- 冷たい飲み物や食べ物: 冷たいものは消化機能を低下させるため、湿邪の影響を受けやすくなります。冷たい飲み物やアイスクリームなどは控えめにしましょう。
梅雨のおすすめのレシピ例
朝食: 冬瓜とハトムギのスープ
- 冬瓜とハトムギを使ったスープは、体内の余分な水分を排出し、むくみを改善します。生姜を加えることで、消化も促進されます。
昼食: きゅうりと大根のサラダ
- きゅうりと大根を使ったサラダは、利尿作用と消化促進効果が期待できます。オリーブオイルとレモン汁でさっぱりと仕上げましょう。
夕食: 山薬のとろろご飯
- 山薬をすりおろして、とろろご飯にして食べることで、胃腸の機能を高め、消化を助けます。醤油やポン酢で味を整えると良いでしょう。
梅雨は食養がとっても重要!!
梅雨の季節は湿気が多く、体調管理が難しい時期ですが、漢方の知恵を活かした食習慣を取り入れることで、体内の水分バランスを整え、健康を維持することができます。利水作用のある食材や、消化を助ける食材を積極的に取り入れ、油っぽい食べ物や甘いもの、冷たいものを控えることで、湿邪の影響を最小限に抑えましょう。適切な食習慣を心掛けて、梅雨の季節を元気に乗り切りましょう。
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