その他の症状

頭部に関する疾患

耳鳴り・難聴

「治せたらノーベル賞もの」と言われるくらい、原因不明で治しにくいのが耳鳴りです。耳鳴りには難聴やめまいを伴う場合もあり、お悩みの方が非常に多いのですが、「年のせい。耳鳴りは治らない」と病院で言われ、諦めてしまっている方も少なくありません。実際に漢方的な診断を行うと、その原因は非常にさまざまで、どんな漢方が耳鳴りを改善するのか本当に千差万別といったところです。その中でもストレスなどによる自律神経系の乱れと、いわゆる瘀血(おけつ)と呼ばれる血流の問題が特に見受けられ、それらを改善するための漢方の調合が基本になってくることが多いといえます。

めまい

めまいの原因の多くは、頭部とくに耳周辺の循環障害と言われています。めまいの症状で有名な「メニエール病」は内耳(耳の奥の方)のリンパの異常が原因とされていますが、それ以外のめまいについてもリンパの流れや血液の流れが関係していることが多く、「水や血のめぐりの改善」が漢方によるめまい治療の柱になります。しっかり漢方がフィットすればめまいは比較的すぐに収まりますが、その根本となる体質を変えないと、また同じことの繰り返しになってしまう場合が多く、地道な体質改善が必要です。

頭痛(片頭痛・緊張型頭痛等)

誰しも経験したことがあるように、頭痛の原因は非常に多岐に亘ります。カゼのような急性熱性疾患で出ることもあれば、外気の影響(特に気圧の変動など)で頭痛を訴える方も非常に多いです。西洋医学的な治療としては、とにかくその場で痛みを取り除く消炎鎮痛剤や血管収縮作用のある頓服薬を用いたりすることが一般的です。漢方の側面から頭痛を治療する場合は、「頭痛」という目立つ症状を一旦切り離して、その他の症状や体質の情報を把握した上で根本原因を探ります。血流の悪さや、水分代謝の異常、自律神経系の問題など、一人ひとりで全く違う漢方が頭痛を治してくれます。

アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎とは、特に鼻腔粘膜の免疫系の乱れによって、通常反応することのない「ハウスダスト」や「花粉」など(いわゆるアレルギー抗原)に過敏に反応し、結果として鼻炎症状が出ることをいいます。もちろん、アレルギー抗原そのものは、目の粘膜や喉の粘膜にも反応して鼻炎以外の症状を引き起こすこともあります。鼻炎に限らず、アレルギー反応で引き起こされる様々な症状は、漢方治療のメイン領域のひとつです。花粉症からアレルギー性鼻炎、皮膚炎、結膜炎などに対して、免疫調整機能に優れた漢方薬は幅広く対応出来るのです。西洋薬で抗アレルギー薬で対応することも可能ですが、根本的な改善を望むのであれば漢方に軍配が上がるでしょう。

後鼻漏(こうびろう)

後鼻漏症候群とは、その名のとおり鼻水が鼻の穴(前)から出ず、鼻の奥(後)から喉の方を通っていくことに関連する症状の総称です。実は、鼻からの分泌液はのどを通り胃へ流れていくのが普通なのですが、その量が多かったり、粘性が強かったり、喉の内壁が過敏になっていたりすることで不快感を伴うのが後鼻漏の原因とされています。背景にはアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などがあることが多いようです。背景にある疾患を治すのが近道ですが、それらに関係なく症状が出ている方も多く、その場合には漢方的診断のもと、体質・症状に合わせた薬を選ぶのが肝要となります。漢方薬での改善例は複数ありますが、薬の内容は千差万別で、体質をみることの重要性が再認識されます。

胸部に関する疾患

どうき・胸苦しさ

胸部の症状でご相談が多いのは動悸・息切れや、胸が苦しいという訴えです。動悸や息切れに関しては、心臓や肺に器質的問題がある場合を除けば、自律神経が関連していることが多いと考えられます。背景には不安感や強いストレスといったものが関係しており、そこをしっかり対応することで症状が解消されることが多いです。胸苦しさ、いわゆる「胸悶感」も動揺の原因が考えられます。
病院などで心臓疾患を疑われても検査で何も出てこない。そんな方は漢方で対応できる場合が非常に多く見受けられます。

不整脈(期外収縮など)

不整脈とは、その名のとおり、脈のリズムが規則的でなくなる状態をいいます。脈が速いものを頻脈、遅いものを徐脈といい、治療が必要な場合と必ずしも必要ない場合とがあります。不整脈の医学上の区分はいくつもあり、その中で危険性の高いものには投薬治療や外科的治療が行われます。漢方医学においても「脈」は重要視されており、リズムの乱れた脈がある場合には漢方薬での治療を行うことが多いのです。心臓や血管をコントロールしている自律神経系の調整や、血流の問題などを解決することで比較的スムーズに改善が見られます。

気管支喘息

気管支喘息とは空気の通り道である気道や気管支に、何らかの原因によって炎症が起き、空気の流れが制限され、発作的に咳やゼーゼーといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難が引き起こされる疾患です。頻繁に発作を繰り返す人の気道は、その壁が厚くなり、気流制限が戻りにくくなることで、その過敏性も増してきます。
気管支喘息の原因には、アレルギー体質の「遺伝的要因」、都市化や産業交通手段の発達による大気汚染物質の増加や、気密性の高い住宅環境下でのダニやカビ、花粉などの吸入が原因となる発作といった「環境的要因」、ストレスによって呼吸を司る自律神経やホルモンバランスが崩れることによって喘息発作を引き起こす「心因的要因」などがあります。
漢方治療においては、まずはどのような状況下で喘息の発作が起きやすいのかを把握してから調合することで、単なる発作止めという観点だけでなく、徐々に喘息の発作を起りにくくしていくような「体質改善」を促していくこともできるのです。

高血圧症

高血圧症はその名のとおり、血圧が高い病的状態を指します。詳細は省略しますが、一般的には収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg、拡張期血圧(下の血圧)が90mmHgを越えている状態が高血圧と言われます。血圧が高い状態が続くと、血管系のトラブル(主に心臓や脳)のリスクが高くなることが知られているので、血圧を一定レベルにまで下げることが必要です。病院治療では降圧剤(こうあつざい)と呼ばれる薬が処方されます。降圧剤には数種類あり、その服用中は血圧は下がりますが、服用を止めるとすぐ血圧は元に戻ってしまいます。降圧剤を飲み続けるのがイヤで漢方での降圧を希望される方が非常に多いのはそのためです。
漢方での高血圧治療では「血圧」というものは枝葉(えだは)と捉え、全身を診て調合を考えます。血流の問題なのか、水分代謝の問題なのか、自律神経の問題なのか、それを詳らかにすることで「血圧が高い状態・体質」を根本的に改善することが可能になってきます。

腹部に関する疾患

胃痛・胃炎

胃の痛みや「もたれ」感など、胃の慢性的な不調や繰り返す不調を訴える方は非常に多く、病院へ行っても根治に至ることが少ないようです。一時的に胃痛をおさめたり、もたれを改善するのであれば処方薬や市販薬でも事足りてしまうことが多いため、胃痛や胃炎が慢性化していても根本治療には目が向かない方も多いのではないでしょうか。漢方薬の一部は昔から胃薬として親しまれてきました。実際に胃に良く効く漢方薬はたくさんあります。症状をすぐに和らげるような薬や、胃が弱いという体質そのものを改善してくれる薬など様々です。症状や体質から理想的な漢方薬をご提供いたします。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群いわゆるIBSは、簡単に言えば「ストレスで便秘する」とか「緊張してお腹を下す」といった、自律神経系の影響による腸管の不和のことです。誰しも一度は経験したことがあるような症状ですが、これが頻繁に出てしまうと大変です。付け焼き刃的に下痢止めや下剤を飲んだところで、改善には至らず治療を諦めてしまう人も大勢いると言われています。しかし、その原因も症状も自律神経系を整えて体の不調を改善するのを得意とする漢方の得意分野。まさに独擅場といえます。多くの方が漢方でIBSを克服しています。

逆流性食道炎

近年とくに耳にするようになった逆流性食道炎。胃酸の逆流によって食道や胃と食道の結合部に炎症がおこってしまっています。西洋医学的な治療では専ら胃酸の分泌を抑える薬が処方されます。胃酸が逆流しているので、胃酸の分泌量を減らせばいい。という考えは非常にシンプルですが、根本解決にはなり得ません。胃酸を抑えることでのリスクもあります。漢方で逆流性食道炎を治療する場合には、胃の動きを正常化して胃酸を逆流しないようにするアプローチがとられます。胃の機能そのものを正常化して根本治癒にもっていくのが漢方の長所です。

慢性的な便秘

便秘に悩む方は全国的に非常に多く、とくに女性の場合は7割以上の方が便秘に悩まされた経験があったり、現在悩んでいるというデータもあります。もともと日本人は腸の構造上の問題で便秘をしやすい民族だといわれていますが、もちろん原因はそれだけではありません。慢性的な便秘に対して、いわゆる便秘薬(下剤、瀉下薬)を常用している方は多いと思います。腸管を刺激したり便を柔らかくしたりするメカニズムで便通を導くわけですが、良くも悪くも「その場しのぎ」であるため、いつまでたっても便秘薬が手放せず、むしろ服用量が増えていく一方……という方が大半です。
漢方で便秘を改善していく場合には、便秘の「原因」にフォーカスします。「冷え」による便秘には温める生薬を、「神経性」の便秘には自律神経調整の生薬を…といった具合です。あくまでも便秘の裏にある原因を改善することで根本的に便秘を治療することが大切です。

下腹部に関する疾患

子宮筋腫

子宮の筋層という場所にできる良性の腫瘍です。腫瘍ができる位置や大きさなどによって治療方針は異なり、手術が適用になる場合もあれば経過観察になる場合もあります。手術をする場合でも、ホルモン製剤などで筋腫を小さくしてからおこなうことがあり、その薬の副作用で悩む方が多いように感じます。漢方での治療において筋腫は「瘀血(オケツ)」という病態概念で捉えられ、その血流の滞りを駆逐する生薬を使うことが多いです。筋腫を手術可能なレベルまで小さくすることや筋腫そのものを縮退させることも不可能ではありません。

子宮内膜症(卵巣嚢腫、チョコレート嚢胞など)

子宮内膜症とは、何らかの原因により、子宮内膜様組織が子宮腔内面以外に生じた疾患で、過多月経、疼痛や不妊等の症状を呈します。
子宮以外にできた内膜も月経期になると剥離・出血しますが血液や内膜を外に出すことができず、体内にたまり、結果「チョコレート嚢胞」ができたり、諸臓器との癒着がおこります。
西洋医学的治療としては、以下のようなものがあります。
【薬物療法】
低用量ピル、黄体ホルモンを服用することで体内のホルモンバランスは妊娠時と同じ状態になり、次の排卵が起らず、生理が来ない状態にすることで症状が改善します。
脳に働きかけて女性ホルモンの産生、分泌を抑制する治療法もあります。女性ホルモンの抑制状態が続くと、閉経と近い状態になり、子宮内膜症の病巣は萎縮します。
このようにホルモンの分泌をコントロールする療法をしている間は妊娠することができません。
また、ホルモン治療中は不正出血、頭痛やほてり、のぼせ、骨密度の減少などの更年期様症状等、様々な副作用が報告されています。
【手術療法】
腹腔鏡を用いたものや開腹手術などがあります。しっかり病巣を除去できれば一時的には症状が劇的に改善しますが、結局のところ、根本治療にはなり得ません。

一方、漢方治療ではむしろ根本的な体質や細かな症状が大切になります。
その中でも「血流の悪さ」が最も多い原因で、当帰、川きゅう、牡丹皮、芍薬などの血流改善作用をもつ生薬類が主に使われます。ストレスなどで月経が遅れたり、早く来たり、生理前にイライラしたりするような場合は、柴胡、陳皮、枳実などの生薬で自律神経やホルモンのバランスを整えます。むくみがひどく、冷えや疲労感・だるさが目立つ場合などは、水分の巡りを整えてくれる茯苓、沢瀉、猪苓などの生薬を用いるなど、その方その方に合わせた細かな調合が必要になりますが、根本的な治療に繋がることが最大の長所です。

四肢に関する疾患

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症は無菌性の膿疱が手(掌)や足(の裏)に発生する疾患です。明確な原因は解明されておらず、難治性といわれています。痒みや症状の範囲にも個人差があり、アレルギーの関連が指摘されています。西洋医学的な治療ではステロイドや抗生物質、抗アレルギー薬を用いた対症療法が一般的です。漢方での治療方法は非常に個人差があり、皮膚の炎症を取り除くタイプの生薬を使うこともあれば、水分代謝を改善する生薬が有効の場合もあります。どの疾患にも言えることですが、掌蹠膿疱症は体質の「一部」とみなし、その方がもつ体質全体にしっかりフォーカスして薬を選ぶことが重要になってきます。

関節リウマチ

リウマチ(Rheumatoid Arthritis)は自己免疫疾患のひとつで、「自分の免疫細胞が自分の身体を傷つける」ために起る炎症です。
病院の治療では、暴れまわる免疫細胞を押さえこむ「免疫抑制剤」など強めの薬剤が処方されることが多く、患者サイドのとまどいも多いものです。
リウマチは関節の腫れや強い痛みがつらい症状ですが、特に生活様式が大きく変わった昭和の中期以降、悩まされるかたがとても多くなりました。
西洋医学では免疫の根本的な調整は不可能なため、きちんと治ることが難しい疾患といえましょう。
漢方ではもとの安定した免疫の状態がつくれるよう調合していきます。
漢方薬を服用して頂いている間も、血液検査の数値(白血球や抗原提示細胞の個数・リウマトイド因子・CRPなどの炎症系の数値)を二人三脚で確認して差し上げ、調合に反映させていきます。
腰・ひざ・ひじなど、どの部分がおつらく感じているかによっても調合の内容も全く異なってきますので、個人個人の状態に合わせ込める漢方薬がとてもお役に立つのです。

坐骨神経痛

坐骨神経とは、腰のあたりから枝分かれしながら足先の方に伸びている大きな末梢神経で、下肢の筋肉の動きに重要な働きをします。坐骨神経痛とは、坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたり刺激されたりすることでおこる症状です。主におしりのあたりからふともものあたりにかけて痺れるような痛みを覚えますが、痛みの部位や痛み方は個人差・体調での差が大きいです。関連する症状・疾患としては「腰椎すべり症」「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」などがあります。整形外科的に対応出来る場合もありますが、明確に原因が分からない場合や適切な処置をしても治癒しない場合も多く、漫然と痛み止めが処方されているだけというケースも見受けられます。
漢方的な治療としては、まず現在出ている痛みを取るための施策をしながら、根本の体質(多くは血流系の異常)を考えていくことで、再発予防も兼ねた治療を行うことができます。

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