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『くもをさがす』西加奈子 レビュー

スタッフが読んだ本を紹介するブックレビュー
今回は今年発売され話題の 『くもをさがす』西加奈子

西さんの作品はそんなに読んだことはありませんでした。
有名な作品『サラバ』を少し読んだのですが、一人の人物の幼少期の生い立ちから始まり、
文量が長い本だったので、、途中で挫折して読むのを諦めてしまっていました。
語り口や、登場人物が破天荒で印象的だったのですが、、、

あとは近年でた短編(『サムのこと 猿に会う』)を少し手に取ったくらいでした。


このたび読書家の弟に勧められて、新作『くもをさがす』を読んでみました。

書店に立ち寄ってみると、さすがに話題の本だけあってすぐに平積みされている本書を見つけられました。
もともと本が売れている、メディアにも登場してらっしゃる作家ですし、
そんな人が書いた乳癌の闘病記ということで話題になっているのでしょう。

2019年にバンクーバーにご主人、息子さんと移住しているようで
コロナ禍、病との向き合い方の様子がエッセイ調で綴られています。

西さんをTVなどで見たことある方はご存知の通り、
スラッとしてて、溌剌とした印象がある人柄ですが、
この本にも一貫して彼女の前向きさとユーモアが溢れています。

向き合うテーマが乳癌なのでつらい部分も多々ありますが、
西さんは闘病という表現を極力していません、苦しさだけでなく
強く前向きに生きていく姿勢で乳癌治療を通して西さんが感じたことが綴られているので、
深く考えさせられつつも、テンポよく読み進められました。

いくつか印象に残った場面を挙げるならば、西さん一家がバンクーバーに旅行兼移住候補の下見で訪れた時の街の描写の美しさがまずあります。

観光しようと思えば1日で回れるくらいのちょうど良い街のサイズ感と心地よい静けさ、子供にも優しい住人達、海岸ではビーチボールを心から楽しむ年を重ねた女性達。

人生の辛い面だけでなく、むしろ美しい瞬間や光景も慈しむように多々表現されています。

また、もともとがん告知される前から西さんは漢方を利用していたことも書かれています。
友人の勧めでカナダで漢方を始め、自律神経を整える効果を実感されているようです。
がん告知され治療を選んでいく場面でも西さんは前向きに治療をしていきますが、効果を実感している漢方も併用したいということをドクターにも相談していました。

いくつかある情報、選択肢、価値観を取り入れつつ、自分の生き方を選んでいく西さんの生き方・考え方が表れていました。

本の終盤に綴られていたのは、人生のひどい瞬間も素晴らしい瞬間もあったけど、「特に大切にしたのは美しい瞬間のことだった。」ということです。

まさに、一人の女性、一人の作家さんがカナダの地で自分の人生や体と向き合った辛く美しい瞬間を追体験させてもらえる読書体験でした。


私たち火の鳥のスタッフも日々お客さん一人一人の体調と向き合っています。
健康な生活を求める人たちに少しでも寄り添いたいとあらためて感じ入りました。


薬局火の鳥では漢方での改善を目指すとともに、
二度と同じ不調が出ないようにするため、
養生法に関するアドバイスもしっかりとさせて頂きます。

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