月経前症候群(PMS)とは?
月経前症候群(PMS)は、生理が始まる前に現れる体や心の不調のことを指します。症状としては、生理の1〜2週間前にイライラしたり、胸が張ったり、頭痛や疲れを感じることがあります。これはホルモンの変化が原因で、気分の変動や食欲の変化もよく見られます。症状は人によって異なりますが、日常生活に支障が出ることもあります。症状の種類や持続日数が限定的であれば対症療法を行いますが、そうでない場合や月経困難・過多月経を伴う場合は低容量ピルによる排卵抑制も行われます。
漢方医学における月経前症候群(PMS)の治療
月経前症候群の起こる原因は主に以下のように大別できます。
1.自律神経の乱れ
2.瘀血
どちらの原因が主体で症状が出ているかを確認した上で治療していきます。ホルモンバランスが乱れることで感情のコントロールをしにくくなったり、自律神経の乱れが生じることでさまざまな不調が生じている場合、自律神経の乱れを整える漢方薬で治療します。食事や運動などの生活習慣の影響による血液の滞りが強い場合は瘀血作用のある漢方を用いて治療していきます。