尿路結石とは?
尿路結石は、腎臓、尿管、膀胱、または尿道に結石(固形物)が形成される状態を指します。これらの結石は、尿中のミネラルや塩分が結晶化してできたものです。
尿路結石の症状は、結石の位置や大きさによって異なりますが、一般的には以下のような症状が見られると言われています。
・激しい痛み
・血尿
・頻尿、排尿時痛
・吐き気、嘔吐
・発熱
尿路結石の原因は多岐にわたりますが、水分摂取不足、シュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、ナッツ、チョコレートなど)やカルシウム、尿酸を多く含む食品の過剰摂取、肥満や生活習慣病などがあります。
また、似たようなものとして尿管結石がありますが、これは腎臓から膀胱に尿を運ぶ尿管と呼ばれる細い管に結石が詰まる状態で、尿路結石の一種として扱われています。
漢方医学における尿路結石の治療
漢方では尿路結石を「石淋(せきりん)」や「砂淋(さりん)」と呼び、尿路に関連する「淋証(りんしょう)」の一つとして扱われています。
「腎虚」をベースに「脾虚」が加わると水湿が停滞し、尿の濃縮が進み、結石が形成されやすくなると考えられています。
この他にも、「肝胆湿熱(しつねつ)」と呼ばれる状態も頻尿の悪化に繋がると考えられています。肝胆湿熱は、飲食の不摂生や過度の飲酒、脂っこい食事などが原因で体内に湿熱が溜まる状態で、尿が濃縮されて結石が形成されやすくなると言われています。
これらの病態は、単独で起きる場合もあれば複数のものが複雑に絡み合って生じる場合もあるため、お一人おひとりのご体質に合わせて漢方をおつくりし、継続して服用する事で尿路結石の体質を根本から治療する事が可能となります。