気管支炎とは?
急性気管支炎は、気管支が感染や炎症によって急に腫れ、呼吸がしにくくなる病気です。これは一般的に風邪として知られているものの一部です。多くはウイルス感染(特に風邪やインフルエンザウイルス)が原因です。また、細菌感染が原因となることもあります。喫煙や空気の汚染もリスクを高めます。症状には、持続的な咳、痰の分泌、喉の痛み、軽度の発熱、息切れがあります。咳は通常乾いたものから始まり、しばしば痰を伴うようになります。
慢性気管支炎は、咳や痰のほかに胸部の圧迫感もあり体動によって呼吸がしにくくなります。病気が進行すると体力が低下し全治が困難になります。
漢方医学における気管支炎(急性気管支炎・慢性気管支炎)の治療
急性気管支炎では、咳の重症度・発熱や鼻水などの有無に合わせて生薬を調合します。漢方薬により体の中に侵入したウイルス・細菌と戦う体の免疫機能を高め、病原体を排除すると共に、煩う苦しい症状を改善するための生薬を使用して治療していきます。
慢性気管支炎では、虚証を呈した患家の免疫力・体力の向上と症状の軽減を目的として、気を補ったり、呼吸困難感の改善に効果のある生薬を用いて治療します。