汗疱(かんぽう)とは?
汗疱とは、手のひらや手足の指、足の裏などに小さな水ぶくれができる疾患で、2~3週間程すると水ぶくれがやぶれて皮が剥がれ、自然と治癒することが多いですが、その後繰り返してしまうことも多いです。水ぶくれが大きくなり赤みや強い痒みが出る場合には、異汗性湿疹と呼ばれています。原因ははっきりとは分かっていませんが、汗、金属アレルギー、アトピー性皮膚炎、ストレスなどが要因ではないかと考えられています。
西洋医学では、まず皮膚を清潔に保つためスキンケアの見直し、そして症状にあわせて保湿剤やステロイド外用剤、抗ヒスタミン剤などを用いる薬物治療が行われています。
漢方医学における汗疱の治療
漢方医学では、皮膚の状態によって様々な生薬が必要となります。例えば赤みや痒みには血や熱が鬱滞していることが多くそれに対応する生薬を、水ぶくれ、分泌物の多い場合には主に水分代謝を整える生薬を用いて治療します。また、汗疱を繰り返してしまう方の多くに水毒(すいどく:水の巡りの悪いもの)体質、血虚(けっきょ:貧血、血が足りていない状態)体質や瘀血(おけつ:血の巡りの悪いもの)体質が見受けられます。皮膚の血行を良くすることで栄養状態が改善、また内臓の新陳代謝も整い身体の老廃物排出が促され皮膚のターンオーバーも整っていきます。他にも、精神的ストレスや自律神経の乱れが関係している場合には、それらに対応する生薬を用いて治療します。
このようにお客様お一人お一人その原因、体質は様々なので、しっかりと漢方的診断を行いその方に合わせた漢方調合を提案していきます。
まずは一度、お気軽にご相談ください。