過活動膀胱とは?
過活動膀胱は、膀胱が過剰に活動する状態を指し、急に強い尿意を感じる「尿意切迫感」が特徴です。
その他に現れる症状は以下の通りです。
・頻尿
・切迫性尿失禁
・夜間頻尿
過活動膀胱は大きく分けて神経因性と非神経因性の2つに原因が分けられます。
神経因性は脳や脊髄の病気による神経の異常、非神経因性は加齢や生活習慣の乱れ、精神的ストレスといった直接の原因に神経が関わっていないものを指します。
漢方医学における過活動膀胱の治療
漢方では過活動膀胱を「淋証(りんしょう)」と呼び、排尿異常の一種として主に捉えています。
主な原因は、やはり「腎虚(じんきょ)」などがベースにあると考えられます。体内の水分をコントロールする腎の機能が低下した結果、過活動膀胱による排尿異常を引き起こします。
この他にも「湿熱(しつねつ)」との関連性も見逃せません。湿気や熱が体内に流入して起こる膀胱や尿道の炎症が過活動膀胱を悪化させる一因になり得ます。
これらの病態は、単独で起きる場合もあれば複数のものが複雑に絡み合って生じる場合もあるため、お一人おひとりのご体質に合わせて漢方をおつくりし、継続して服用する事で過活動膀胱の体質を根本から治療する事が可能となります。