片頭痛(偏頭痛)とは?
片頭痛は発作的に起こる特定の疾患による原因がない頭痛です。
脈打つようなズキンズキンとした痛みが頭の片側または両側に現れるのが特徴で、発作は4~72時間続く事があると言われています。
その他にも悪心・嘔吐、感覚過敏などを併発する事があります。
また、片頭痛が始まる前に視覚的な前兆として、目の前にチカチカと光が見える「閃輝暗点」という現象が起こるのも特徴的です。
西洋医学では片頭痛専用の予防薬の他に、発作時には片頭痛専用の頓服薬で対処するのが一般的です。
漢方医学における片頭痛の治療
漢方では「偏った場所に痛みが生じる頭痛」という意味で「”偏”頭痛」と呼びます。
主な原因として「気血の流れの滞り」として理解される事が多いです。気血は体内のエネルギーと血液の循環を指し、これらが滞る事で偏頭痛がさらに悪化すると言われています。気の流れの滞りを「気滞」、血の流れの滞りを「瘀血」と呼びます。
その他の原因として、「湿気」や「寒気」が体外から侵入する事で偏頭痛の症状が悪化することがあります。
これらの病態は、単独で起きる場合もあれば複数のものが複雑に絡み合って生じる場合もあるため、お一人おひとりのご体質に合わせて漢方をおつくりし、継続して服用する事で片頭痛の体質を根本から治療する事が可能となります。