不整脈とは?
不整脈とは、心臓のリズムが異常になる状態です。通常、心臓は一定のリズムで収縮し、血液を体中に送り出しますが、不整脈ではこのリズムが乱れることがあります。
不整脈の種類にはいくつかありますが、発生する心臓の部位で分けると、心臓の上側(上室性)か心臓の下側(心室性)で発生する不整脈に分けられます。上室性の不整脈(上室性期外収縮)は心臓の基礎疾患のない人でも多く見られる病態のため、不整脈と共に出現している不快な症状があればそれに合わせて治療を行います。
逆に心室性の不整脈(心室性期外収縮)は重症の不整脈につながる可能性があるので、心電図等の西洋医学的な検査が必要です。
漢方で不整脈を治療する方は心臓の基礎疾患がないが、自覚症状が強く不安感を伴う場合が多いです。
漢方医学における不整脈の治療
漢方では不整脈の原因は自律神経に働きかける生薬を配合した漢方薬を用いて治療します。自律神経には2種類、交感神経と副交感神経があります。心臓は自律神経の支配を受けており、交感神経が優位になると心拍数が増加し、副交感神経が優位になると心拍数が低下します。心拍数が上昇すると同時に心臓内の電気的興奮が起こりやすくなり、不整脈が起こりやすくなります。
人それぞれ歩き方の癖や食べ方の癖があるように、自律神経が乱れ不整脈が出やすい状態では、交感神経が興奮しやすい癖がついてしまっている状態なので、漢方により正常に自律神経が反応する状態へと導きます。