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腸内細菌と腸活②:脳腸相関と食養

キムチ

私たちの腸(主に大腸)の中には、数えきれないほどの細菌が住んでいます。これらの細菌は、健康を保つために非常に重要な役割を果たしています。前回は腸内細菌と腸活の概要に触れました。
今回は近年注目の用語「脳腸相関(のうちょうそうかん)」についてみていきましょう。

現代の忙しい生活では、ストレスや不規則な食生活が原因で体調を崩しがちです。そんな中、注目されているのが脳腸相関です。これらの関係について詳しく解説し、日常生活で取り入れられる実践方法を紹介します。

脳腸相関とは?

脳腸相関(連関)とは、脳と腸が密接にコミュニケーションを取っている関係のことです。腸は「第二の脳」とも呼ばれており、脳と腸は神経を通じて情報をやり取りしています。この関係は、ストレスや感情が腸の働きに影響を与えるだけでなく、腸内環境が精神状態や認知機能に影響を及ぼすことも意味します。

例えば、ストレスを感じると腸の動きが悪くなり、便秘や下痢を引き起こすことがあります。一方、腸内環境が整っていると、セロトニンなどの「幸せホルモン」が正常に分泌され、精神的な安定が得られます。このように、脳と腸は互いに影響し合っているのです。

脳腸相関を意識した食養生のポイント

  1. 発酵食品の摂取
    納豆、キムチ、ヨーグルトなどの発酵食品には、善玉菌が豊富に含まれています。これらの食品は腸内環境を整え、脳の働きをサポートします。食養の世界ではヨーグルトはお腹を冷やす作用が強いとされているので、お腹が冷えやすい方や寒い時期などは控えた方がいいでしょう。
  2. 食物繊維の摂取
    野菜、全粒穀物などに含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラを健康に保ちます。特に、オーツ麦やリンゴ、キャベツなどの発酵性食物繊維は効果的です。
  3. オメガ3脂肪酸の摂取
    魚油や亜麻仁油、ナッツなどに含まれるオメガ3脂肪酸は、脳の健康に良いとされています。これらの脂肪酸は、炎症を抑え、神経細胞の働きを助けます。
  4. 規則正しい食事
    食事の時間を一定に保つことも重要です。規則正しい食事は、腸のリズムを整え、消化吸収をスムーズにします。

漢方の視点から見る脳腸相関

漢方医学では消化・吸収を行う器官のことを「脾(ひ)」と呼びます。これは単純に胃や腸など西洋医学的な臓器を当てはめて解釈するのは難しいのですが、脾の健康が全身に大きな影響を与えるという理論から考えるに、脳腸相関のことを示唆している可能性は高いと思います。消化機能の重要性は時代を超えても変わらないのですね。

実践例:脳腸相関を意識した一日の食事メニュー

  • 朝食: 納豆&キムチかけご飯(玄米ならさらにGOOD)味噌汁。
  • 昼食: サーモンとアボカドのサラダ、全粒パン。
  • 夕食: 鶏肉とキャベツの炒め物、玄米ご飯。小松菜のおひたし。味噌汁。

脳腸相関と食養生を意識した生活は、体だけでなく心の健康も支える重要な方法です。日々の食事を見直し、腸内環境を整えることで、ストレスに強い健やかな心身を手に入れましょう。漢方薬や食養生を取り入れて、より健康的な生活を目指しましょう!

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