子宮脱(骨盤臓器脱)とは?
本人が病状を把握しにくい状態であり、病気だから治療するというものではなく我慢できない症状を緩和するために最低限の治療を行うのが原則です。肥満や便秘、咳がリスク因子となり発症し、骨盤臓器脱患者の半数以上に過活動膀胱の症状もみられます。骨盤底筋群の脆弱化が骨盤臓器脱の原因であり、筋力トレーニングは下垂感のみならず併存する頻尿、便失禁などにも有用と言われています。根治のためには手術が必要です。
漢方医学における子宮脱の治療
漢方では、自覚症状を緩和する目的で、子宮周辺の筋肉が弛緩し下垂しやすい体質を改善することや、子宮を押し下げる原因である瘀血を取り除くための治療を行います。「瘀血」とは食事や運動など生活習慣の影響により、過剰ないし不要な物質の存在の影響で流動性の低下した血液の総称です。