月経困難症とは?
月経困難症は生理(月経)のときに起こす不快な症状を言います。症状としては、下腹部痛・腰痛・腹部膨満感・吐き気・頭痛・疲労・脱力感・食欲不振・いらいら・下痢・抑うつの順に多くみられます。器質的に問題が無い場合は、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)や低容量ピルなどで対症療法を行います。
漢方医学における月経困難症の治療
漢方治療では痛みや吐き気など症状をとると共に根本的な治療を行います。以下の原因に大別できます。
1.自律神経の乱れ
2.瘀血
3.冷え
精神神経症状が強く出ている場合は自律神経の乱れが中心となっている可能性が高く、自律神経を整える生薬を使って治療します。痛みや便通異常が強く出ている場合は瘀血を中心に治療していきますが、特に冷えの症状が目立つ場合は内臓の冷えを改善することも同時並行でおこなっていきます。