今回は「関節リウマチ」の方の症例報告をします。
(※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております)
ご相談者は60代女性です。
【症状と経緯】
関節リウマチの診断を受けて9ヶ月が経過。
肩の痛みから始まり、今は朝の左手のこわばりが気になる。
関節リウマチに関連する薬剤による副作用歴が多く、今はステロイドの内服でコントロール中。
【体質】
最高血圧がやや高め(140~150mmHg)。
CRP若干高め。
舌候は乾燥傾向で歯痕・白苔あり。舌裏の血管は青みがやや目立つ程度。
【実際の提案と経過】
発症時期を遡って熟考した結果、「風湿(風邪と湿邪が結合した状態)」による血行不良が原因にあると考え、桂皮(けいひ)と蒼朮(そうじゅつ)、附子(ぶし)をはじめとした風湿を改善する生薬類を調合しました。
また、副作用歴から薬剤感受性が高い状態にある事も考慮し、分量も通常量よりも加減した状態で漸増していく方針で経過を追っていきました。
服用後2ヶ月を経過した頃から左手の痛みが楽になり、こわばりも減ってきたと喜ばれていました。
CRPも基準値を下回り、病院の方では脱ステロイドを試みて漸減していく話が主治医から出たと話されていました。
その後、ステロイドの加減について難航していた時期もありましたが、漢方治療を継続して1年が経過した現在もステロイドを一切必要としない生活を目指し、漸減治療を並行しながら漢方を続けられています。
なお、手のこわばりや痛みについては現在も心配なく過ごせているようです。(報告おわり)
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