今回は「むくみ」（浮腫）の方の症例報告をします。
（※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております）
ご相談者は30代女性です。会社の同僚の方に連れられて来店されました。
【症状と経緯】
30歳を過ぎた頃から両足のふくらはぎの下辺りが痛い。
1、2年前から仕事で長時間座り続けると両足のももが痺れる。
20代後半辺りから右首にしこりが10個くらいある。
【体質】
疲労感、だるさがとにかく強い。
30分以内に1回ペースで排尿、夜間には3回ほどトイレに行く。
週2回休肝日を設けているが、1.4L/日の飲酒生活(20代の時は休肝日を設けず飲んでいた)。
舌候は湿潤で歯痕あり。やや胖大・苔の部分だけ乾燥して微黄苔あり。舌下静脈はやや怒張。
【実際の提案と経過】
飲酒の影響で「血の巡り」が悪くなった結果生じている「瘀血（おけつ）体質」に原因があると考え、芍薬（しゃくやく）と茯苓（ぶくりょう）をはじめとした瘀血を改善する生薬類を調合しました。
また、体質改善が見込まれるまでは過度な飲酒は控えるようお伝えしました。
服用開始して3ヶ月頃から下肢痛やももの痺れが減り、全体的に調子が良くなったそうです。
また、漢方治療を開始して以降自宅から歩いて店舗に毎回来店されているのですが、往復後も過度な疲労感はなく過ごせているそうです。
外見上の水っぽさや腫れぼったさもなくなり、自主的に始めた運動を継続しつつもむくみや痛みに悩まされる事がなくなった事を確認し、およそ6ヶ月の治療期間をもって無事卒業されました。（報告おわり）
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
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