今回は「蕁麻疹（じんましん）」の方の症例報告をします。
（※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております）
ご相談者は60代男性です。
【症状と経緯】
例年5月～秋頃に発症→その後緩解を繰り返す。
主にベルトラインから始まり、徐々に上半身に広がる事が多い。
皮膚の刺激になるからと洗剤はなるべく使わずに身体を洗っている。
【体質】
50代頃から風邪をきっかけに喘息を発症。
アレルギー性鼻炎の既往歴あり。
肌は赤黒く、いわゆる「肉顔」
舌候は歯痕・やや胖大・暗赤色・白苔あり。舌下静脈は青みが見える程度の目立ち具合。
【実際の提案と経過】
舌候と肌色の特徴から「血熱」を伴う「瘀血（おけつ）体質」にある事が問題点と考え、桃仁（とうにん）と黄柏（おうばく）をはじめとした血熱・瘀血を改善する生薬類を調合しました。
服用した翌日に排便した際に肛門から妙な熱を感じたと話されました。
それ以降継続しているうちにわずか1ヶ月で蕁麻疹の具合が鎮まったそうです。
ただ、喘息などのその他症状が治まっておらず、肌の色もまだ赤黒いままという事もあり、「兆しが見えてるんだから続けた方が良い」と治療開始から4ヶ月が経過した現在も毎月来店されては経過状況をこまめに報告して下さっています。（報告おわり）
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
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