今回は「不妊治療」の方の症例報告をします。
(※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております)
ご相談者は40代女性です。
【症状と経緯】
1人目の出産に向けて2年程別の所で漢方を飲みながら妊活を行っているが中々授かれない。
凍結卵子を使った移植も控えてはいるものの、多嚢胞性卵巣症候群などを患っている状態で果たして上手くいくのか。
年齢的な問題も含め、それでも漢方で解決出来ないものかと来店。
【体質】
生理周期は31~44日と遅れ気味。
その他困っている症状:不眠、朝のだるさ。
基礎体温は高温期が維持出来ていない状態が続いている。
舌候は湿潤で歯痕・胖大・苔なし。舌裏の血管はほんのり見える程度に目立っている。
【実際の提案と経過】
気の流れが滞る「気滞(きたい)体質」によって血液等の全身の循環が阻害され、様々な身体の悩みが生じていると考え、柴胡(さいこ)、黄芩(おうごん)をはじめとした気滞を改善する生薬類を調合しました。
服用開始から3ヶ月ほど経過した頃、睡眠が以前よりとれるようになり、朝のだるさも解消されてきました。
また、この頃に妊娠検査薬で陽性反応を確認したそうですが、それからぎっくり腰のような腰痛が現れ、違和感の原因について調べてもらうため婦人科に受診。
後に心拍が確認され、無事妊娠が成立したとの事でした。
5ヶ月目辺りからつわりの症状が強く現れたとの事なので、一旦つわり対策で半夏(はんげ)や茯苓(ぶくりょう)を始めとした内容に切り替えて経過を追っていきました。
7ヶ月目からは自然分娩による安産に向けて芍薬(しゃくやく)や当帰(とうき)といった血流に良い生薬を追加で配合し、出産に向けてサポートを続け、服用開始から13ヶ月が経過した頃に無事出産する事が出来たそうです。
ただ、母乳の出がよくないとの事なので、そこからは産後の体調ケアを兼ねて引き続きサポートしていきました。
漢方治療を開始して約3年、母子共に健康な状態で生活が出来ている事を確認し、無事卒業されました。(報告おわり)
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
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