今回は「乾癬」の方の症例報告をします。
(※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております)
ご相談者は40代女性です。
【症状と経緯】
10年以上前に足にプツッと赤く出来たのがきっかけ。
特にうなじ辺りにひどく出来たので皮膚科に受診し、そこで初めて乾癬の診断を受ける。
薬物治療は特にしていないが、COVID-19に感染後、膝下の皮膚の具合が悪化。
その他にのぼせやすさや疲労感もあり。
【体質】
乾燥肌で痒みは多少あり。
最近、抜け毛が気になる。
自覚的に手足が冷たく感じる。
舌候は湿潤傾向で歯痕・胖大・白苔あり。舌裏の血管は大樹の根の如くくっきり浮き出ている。
【実際の提案と経過】
末端に血が巡りにくい「血虚(けっきょ)体質」が原因と考え、当帰(とうき)と芍薬(しゃくやく)をはじめとした血虚を改善する生薬類を調合しました。
2ヶ月ほどして皮膚の赤みが減り、8ヶ月を経過した頃には初回来店時のような赤みはほとんどなくなっていました。
また、初回から体重が5kgほど減り、のぼせの具合も減ってくるなど、その他の経過も良くなったとのこと。
季節柄もあり皮膚の乾燥が気になるとの事で、皮膚に潤いを与える対策として地黄(じおう)という生薬を追加調整し、その後の経過を追っていきました。
継続して1年を迎える頃にはハンドクリームなどの保湿剤を使わなくても良い状態にまで皮膚の回復がみられました。
漢方治療を開始してから1年半を経過した現在も、今の状態を維持出来るようにと漢方を継続されています。(報告おわり)
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
店舗は東京都多摩地域、八王子・立川・昭島・日野にございます。ご予約はこちらからどうぞ。
メールやお電話でのリモート相談および全国配送も行っております。
(※海外への発送も再開しております。気兼ねなくご相談ください。)