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潤いをたたえて冬を迎える

        
秋から冬へ向かうこの時期、肌のカサつきや喉の違和感、便秘などを感じていませんか?
空気の乾燥は、知らず知らずのうちに体の“潤い”を奪い、さまざまな不調の原因になります。
漢方では、この「潤い」をどう保つかが、冬を元気に過ごすための大切な鍵とされています。

乾燥の季節は「潤い」がテーマ

気温が下がると同時に湿度も下がり、空気が乾いてくる秋。暖房の使用が増える冬には、さらに乾燥が進みます。
乾きは肌や喉、鼻といった粘膜だけでなく、体内の水分バランスにも影響します。結果として、咳・喉の痛み・便秘・イライラなどが起こりやすくなります。

東洋医学では、この季節に起こる“乾き”の症状を「燥邪(そうじゃ)」と呼び、体の潤いを失わせる外的な影響として捉えます。
つまり、この季節の養生は、「潤いを守ること=燥邪を防ぐこと」なのです。

「肺」を潤すことが全身を守る

漢方の考え方では、「肺」は呼吸だけでなく、皮膚や粘膜を潤す働きを持つ臓腑とされています。肺が乾くと、咳や鼻の不調だけでなく、肌荒れや便秘にもつながります。肺を守るには、「潤いを補う食材」を意識して取り入れることが効果的です。

たとえば、れんこん・大根・白きくらげ・ゆり根・梨・はちみつなどの“白い食材”は、肺を潤す代表格。
これらは体を内側からしっとりと整え、乾きによる不調を和らげます。

食卓でできる“潤い補給”

忙しい日々でも簡単に取り入れられる潤いレシピを紹介します。

〈れんこんと梨の潤いスープ〉
れんこん(薄切り)1節、梨1/2個、鶏ささみ1本、生姜少々、水500ml。
鍋に材料をすべて入れ、弱火で20分ほど煮込み、塩で味を整えます。

れんこんのとろみと梨の自然な甘みが、喉をやさしく潤してくれます。風邪のひき始めや乾いた咳にもおすすめです。

また、白きくらげを使ったデザートも効果的。白きくらげを水でもどし、なつめやクコの実と一緒に甘く煮ると、美肌と潤いを同時にサポートする一品になります。

日常のちょっとした潤い習慣

食だけでなく、生活の中でも乾きを防ぐ工夫ができます。
・加湿器や濡れタオルで部屋の湿度を保つ
・1時間に一度は深呼吸し、鼻から吸って口からゆっくり吐く
・ぬるめのお風呂でじんわり温まり、保湿を忘れない

特に呼吸は、肺を潤す基本。浅い呼吸を続けると、乾燥による咳やだるさが出やすくなります。意識して深く息を吐くことで、肺がほぐれ、全身の巡りも良くなります。

潤いをたたえて、やさしく冬を迎える

「潤い」は見た目の美しさだけでなく、生命力そのもの。
冬を健やかに過ごすためには、外からの保湿よりも、体の内側に“しっとりとした余裕”を育てることが大切です。

れんこんのスープを飲む時間、深呼吸をするひととき――そんな小さな積み重ねが、心と体にやさしい潤いをもたらします。
乾燥の季節こそ、自分の体をいたわる絶好のチャンス。
潤いをたたえて、冬をしなやかに迎えましょう。


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