舌痛症とは?
舌痛症は舌に痛みやヒリヒリ感、灼熱感などを感じる状態を指します。
特に中高年の女性に多く見られ、痛みは慢性的に続く事が多く、日常生活に支障をきたす事もあります。
西洋医学では明確な原因が特定出来ない事が多いと言われていますが、原因として以下のものが挙げられています。
・自律神経の失調
・精神的なストレス
・ホルモンバランスの変化
・口腔内の乾燥
・ビタミン、鉄欠乏
漢方医学における舌痛症の治療
舌痛症を漢方医学的にみると「瘀血(おけつ)」が大きく関わっていることが多いです。瘀血は血の流れが滞る状態を言い、その血行不良が原因となって舌の痛みや不快感が発生すると考えられています。
その他の原因として「気滞(きたい)」も挙げられます。気は体内のエネルギーや血液の循環させる働きをもち、これが滞ると各所の痛みや不快感を生じます。精神的ストレスや心身の過度な緊張が要因になる事が多いです。
また、「熱邪(ねつじゃ)」と呼ばれる体内の熱こもりが原因で舌痛症が悪化することがあります。
これらの病態は、単独で起きる場合もあれば複数のものが複雑に絡み合って生じる場合もあるため、お一人おひとりのご体質に合わせて漢方をおつくりし、継続して服用する事で舌痛症の体質を根本から治療する事が可能となります。