尋常性座瘡とは?
尋常性座瘡とは、毛穴に皮脂が詰まることで出口が塞がり、さらに皮脂分泌増加により中で皮脂が溜まり皮膚表面が盛り上がってしまう慢性的な炎症疾患です。始まりは白にきびと呼ばれる状態ですが、進行し毛穴の中にいるアクネ菌の活動が活発になると赤みや強い炎症、膿が生じて赤にきびや黄にきびと呼ばれる状態へと変化します。
肌に合わないスキンケアや生活習慣の乱れ、ストレス、便秘などが原因・悪化させる因子として知られていますが、男女ともにホルモンバランスの乱れにも関係があり女性の場合、月経サイクルによって良くなったり悪くなったりを繰り返すケースもあります。
西洋医学では、まず皮膚を清潔に保つためスキンケアの見直し、生活習慣の乱れを整えます。そして症状にあわせて保湿剤やアダパレン、抗生剤などの薬を用いて治療します。
漢方医学における尋常性痤瘡の治療
漢方医学では、瘀血(おけつ:血の巡りの悪いもの)体質、水毒(すいどく:水の巡りの悪いもの)体質が関わっていることが多く、身体の新陳代謝が低下しているため、老廃物が溜まりやすく、また皮膚の治癒再生機能も低下し症状を繰り返してしまうのです。他には赤み、炎症症状が強い場合には消炎解熱作用(清熱剤)のある生薬を、ホルモンバランスや月経の乱れが関係している場合、それらに対応する生薬を用いて治療します。
このようにお客様お一人お一人その原因、体質は様々なので、しっかりと漢方的診断を行いその方に合わせた漢方調合を提案していきます。
まずは一度、お気軽にご相談ください。