<鼻・のど>咽喉頭異常感症(喉のつかえ)
咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)は、喉に異常な感じがする状態です。梅核気(ばいかくき)やヒステリー球などと呼ばれることもあります。喉に何かが引っかかるような、痞え(つかえ)感などの自覚症状があるにもかかわらず検査などしても特に異常がないと言われることが多いです。ストレスや過度な喉の使用、アレルギーが原因となることがあります。原因が明らかな場合にはその問題を解決することが大切ですが、思うように改善が見られない場合は漢方治療の対象になります。
漢方医学における咽喉頭異常感症の治療
漢方においても、咽喉部の異常感は様々な要因で発生すると言われており、改善方法は多岐に亘ります。代表的なものはいわゆる「気滞=気の詰まり」からくるもので、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)が有名でしょう。しかし実際にはこの薬方で改善しない例も多く、厳密な証候の確認が必要になります。