大動脈瘤とは?
大動脈瘤とは、体の中で最も重要な動脈である大動脈が膨らんでしまう病気のことです。通常、大動脈は体中に酸素や栄養を運ぶ大切な血管ですが、ある理由で壁が弱くなると、その部分が球状に膨らむことがあります。この膨らんだ部分を「瘤(りゅう)」と呼びます。大動脈瘤はほとんどの場合、胸部や腹部にできます。この状態が長期間放置されると、瘤が大きくなることで動脈の壁がさらに弱くなる可能性があります。大動脈瘤が危険なのは、瘤が破れると大出血を引き起こす恐れがあるためです。また、瘤が近くの血管や臓器に圧迫をかけることで問題を引き起こすこともあります。大動脈瘤は治療が可能ですが、瘤が大きくなる前に発見することが治療の鍵です。
漢方医学における大動脈瘤の治療
漢方治療では胸背痛、胸部の圧迫感、呼吸促迫、動悸などの愁訴の軽快を目的として治療します。また、瘀血(うっ滞した血液)を改善する漢方薬も用いることがあります。