今回は「掌蹠膿疱症」の方の症例報告をします。
(※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております)
ご相談者は50代女性です。
【症状と経緯】
3年前から仕事が忙しくなり、掌、腰、胸、足に膿疱が出来るようになった。
過去に漢方での治療を受けた経験があり、今回の悩みも漢方で解決出来るのではないかと期待を込めて来店。
【体質】
バセドウ病など甲状腺関連の疾患の既往歴あり。
甲状腺関連の薬剤で薬剤性肝障害や発疹などの副作用歴あり。
その他症状として手足の痒み、腰・股関節痛、関節部位の肌の乾燥などあり。
舌候はやや湿潤傾向で歯痕・苔なし。舌裏の血管は青みがほんのり見える程度。
【実際の提案と経過】
体内に水が溜まっている「水毒体質」によって身体が冷えてしまい、血液循環が悪くなっている事が原因であると考え、乾姜(かんきょう)と茯苓(ぶくりょう)をはじめとした水毒を改善する生薬類を調合しました。
服用開始から2ヶ月ほどで膿疱が出来る頻度が下がり始めたそうです。
とはいえまだ古い膿疱は残っていて、新しいものも少しは出ていました。
8ヶ月が経った頃には手の乾燥したガサつきがなくなり、膿疱が出来る頻度が格段に下がったと喜ばれていました。
この頃になると以前出来ていた膿疱も消退し、痕も目立たなくなってきました。
それ以降はみるみるうちに膿疱が出来る範囲が縮小し、ガサついていた肌もキメが細やかになった事で、ついには皮膚に関する話が本人の口から出てこなくなるくらい皮膚は全体的に綺麗になりました。
今の良い状態を維持出来るようにと、漢方治療を開始してから4年が経過した現在も健康維持目的で漢方を継続されています。(報告おわり)
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
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