今回は「夏バテ」の方の症例報告をします。
(※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております)
ご相談者は40代女性です。梅雨時に来店されました。
【症状と経緯】
毎年夏の時期に発症。今期は特にキツく、食欲が落ち、汗が止まらない。
体力も落ちて風邪をひきやすくなった感じがする。
外回りの仕事をしているため、陽に当たることが多い。
【体質】
便は1日1回でているが、やや便秘傾向。
身体が冷えるためエアコンが苦手。
ジムで運動しているが、やけに疲れやすい。
舌候は乾燥傾向で僅かに白苔あり。舌裏の血管はかなり目立っている。
【実際の提案と経過】
「伏熱(熱のこもり)」の影響で夏バテになりやすい状態にあると考え、まずは体内にこもった熱を淸(せい)する目的で柴胡(さいこ)、黄芩(おうごん)をはじめとした生薬類を調合しました。
服用後2ヶ月を経過して過度に汗が出るというのはなくなり、食欲低下などの夏バテ症状がひどくならずに済んでいるものの、疲れやすさは残っているようでした。また、エアコンの風が苦手のままなのも変わらないとのこと。
服用後3ヶ月を経過した頃、夏がすぎ、秋口に入った頃だったこともあり、今度は奥に隠れた「冷え体質」に着目し、生姜(しょうきょう)や附子(ぶし)といった温性・熱性の生薬類を調合し、疲労回復を試みました。
漢方治療開始から5ヶ月目、全体的な疲労感を感じる事がなくなり、ジムで運動しても過度に疲れが溜まるといったこともなくなったそうです。また、便秘気味だった排便も毎日快便で身体が軽くなったと喜ばれていました。
そうして初回来店より1年が経過した現在、夏バテに関する不安感などはなく、健康維持のために漢方を継続されています。(報告おわり)
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
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