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10.12024
ガンの予防と漢方①
ガンは、健常な細胞や組織に対する慢性的な傷害に端を発し、細胞に対して多種多様な傷害を与えることで発症する慢性疾患です。一生涯に男性で2人に1人、女性で3人に1人が診断されます。そのため多くの人がガンのリスクがあると言え、予防するための食生活をする対象者であると言えます。
ここでは、ガンの予防に役立つ食生活と漢方についてお伝えします。
- ガンの予防に役立つ食品
悪い食生活が原因でガンになることもあれば、良い食生活をすることでガンを予防することができます。年齢や遺伝的素因とは異なり、食事自体が修正可能なガンのリスクファクターです。
ガンに対する食事療法で用いられる食品について説明します。これらは、アメリカの国立癌研究所が掲げたガン予防に効果のある野菜(デザイナーズフード)にも含まれています。
にんにく:にんにくに含まれる有機硫黄化合物(システイン、アルキルシステインスルホキシドなど)が含まれ、これらがガン細胞の排除に関わっていると言われています。
ウコン(鬱金): 細胞の酸化傷害によって起こるDNAウコンに含まれるクルクミンは、抗炎症作用と抗酸化作用を持ち、ガン細胞の増殖を抑制する効果があります。
緑茶:緑茶にはポリフェノールのカテキンとガロカテキンなどの成分が含まれ、発ガンと転移に関わるほとんど全てのステップを阻害する働きがあります。
トマト:トマトに含まれるリコピンは、強力な抗酸化作用を持ち、ガン予防に効果があるとされています。リコピンは脂溶性であるため油で加熱調理した状態(ミートソースやラタトゥイユなど)だと効率よく摂取できます。
キャベツ:ブロッコリーや芽キャベツなどアブラナ科の野菜に含まれるイソチオシアネートは炎症反応を減らし、酸化ストレスを修復するなど抗ガン作用があります。
その他、マイタケやシイタケなどのキノコ類もガンに起因する免疫力を高める目的で使用されます。
最も大事なことは、こうした食品のガン予防のための食品の機能を最大限に利用するためには、いろいろな食品を定期的に繰り返し、十分量摂取するということです。
(次回に続く)
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