今回は「月経前症候群（PMS）」の方の症例報告をします。
（※プライバシーに配慮し、一部の情報を変更しております）
ご相談者は30代女性です。
【症状と経緯】
主に生理10日前から理由もなくイライラしてしまう。
生理が始まるとおさまるが、生理が終わってから数日するとイライラが始まる。
半年前からこうした症状について自覚し始めたが、今までは上手く言語化出来ていなかった。
その他症状：4年前から身体がバキバキに硬い。
【体質】
歯の食いしばり、肩こりあり。
便は硬く、コロコロとしたものが少量出る程度。
舌候は歯痕・胖大・微白苔あり。舌裏の血管は少し青みがかっているのが見える程度。
【実際の提案と経過】
肝気の滞りによって情緒が乱れる、いわゆる「肝気鬱結」に近い状態にあると考え、柴胡（さいこ）、芍薬（しゃくやく）をはじめとした肝気の巡りを改善する生薬を調合しました。
服用後2ヶ月を経過した際には生理前のイライラが減り、便もバナナ状のしっかりしたものが出るようになったと驚かれました。ただ、全身の強ばるような硬さはまだ解消されていないようなので、部分的に調整をおこないながら治療を進めました。
服用後6ヶ月を経過した頃に全身の強ばりが減り、生活するのがかなり楽になったと喜ばれていました。
目元の表情も優しくなり、声のトーンも柔らかくなった事から肝気の滞りは解決したと判断し、漢方治療を開始して8ヶ月をもって無事卒業となりました。
（報告おわり）
伝統漢方火の鳥ではお客様一人ひとりの体質や症状に合った漢方薬をオーダーメイドで調合しております。
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